2021/04/29

Houdini Workflowについて

いままで何回もHoudini Workflowをつくってきたので、どんなことをやっているか紹介したいと思います。

小規模な会社にいるからとか個人でやってるから、そんなの必要ないと考える人もいるかもしれませんが、そうは思いません。数人の会社で働いたことがありますが、確実にワークフローが少しでもないと良いパフォーマンスを出すことをできません。

大規模な会社には専任のTDがいてパイプラインがしっかりあり、色々便利なこともあります。反面、大きくなりすぎた会社ほど、やる気のない人や老害がたまり自由度がなくなり最新の流れにもついていけなくなったり、ワークフローを作るのに大工事したり、パイプラインにも手をいれなければいけないみたいなことも起こってしまいます。小規模だとパイプラインを作るのは難しいですが、ワークフローは自分たちの好きに作りやすいです。自分たちにあったものを構築できれば、小回りがきいて大きな所に負けないワークフローを構築しアドバンテージにすることも出来ます。

ワークフローは、TDの人やスクリプトをかける人が作るものだと考えるでしょうが、実際に作業するアーティスト主導で構築するべきです。なぜならそのワークフローを使うのは作業者であり、なにが必要なのかを知ってるのは作業者であるアーティストだからです。



パイプライン? ワークフロー?

そもそもパイプラインとワークフローの違いはなんなんでしょうか?

パイプラインは、別部署へのデータを送る時、たとえばアセットデータやアニメーションデータやレンダーイメージのパブリッシュなどです。決められた場所かつ安全な場所にパブリッシュしたり、決まったフォーマットに変換したりします。また、ファイルの命名規則やチェック方法やShotgunとの連携もこちらの役割です。

ワークフローは、アーティストがショット作業をする時に必要なルール・ツールを用意しておくことです。

パイプラインはTDが担当しますが、ワークフローは出来る限りそのツールや流れを熟知した人が作るのに携わるのが良いと思います。そしてFXはPythonは書けて当たり前なので、TDにお前らどうせ自分たちで出来るからとか言われ、他の部署を先にやってからと後回しにされがちです。

2019/02/12

FX的 Height Fieldの使い方

今回は、Height Fieldです。
FXは、Height Fieldの恩恵は、あまりないと思いますが、個人的なFX的使い方を紹介します。

サンプルファイルです。17.0.459で作成。
https://drive.google.com/open?id=1_-5SP8ltkWlC_JtBdGq3u9PpNmvl8A2d

2018/03/06

最近のお気に入り - 1 「右クリック」

大したことじゃないけど、最近のお気に入りを紹介するコーナ。
第一弾は右クリック。



2017/09/13

[Deadline] Add Extra Version

時々、悩んでる人がいたので、Deadlineネタを1つ。

どんなソフトでも、マイナーアップデートは簡単にできますが、メジャーアップデートは、プロジェクトの兼ね合いや自社Plugin/Toolの影響で、そうは容易くできません。アップグレードの金を出すのに渋って更新してないのでなく、ただ単にめんどくさいという理由で更新されてなかったら、担当者のケツを蹴っ飛ばして更新してもらいましょう。

いろんな理由でDeadlineのバージョンが古すぎて、最新のHoudiniのバージョン使用できないという人もいるでしょう。今回は、そんな人向けへの裏ワザを紹介します。
※この記事は、Deadline Client Version: 9.0.6.1の元、作成しています。

2017/06/19

Kill Houdini

今回の話は、Linuxユーザのためだけですので、あしからず。

なにか間違った値を入れてしまったりして、メモリが右肩上がりに上昇し、メモリをフルに使いきり、パソコンが動かなくなるということは、時々あるでしょう。会社のマシンは128GBですが、まれになります。
そんなときは、 CUIモードで対処したり、同僚のマシンから操作してもらったり、泣く泣く電源を落としたりと、みなさんもこんな経験はたくさんあるでしょう。
残念ながら、いろいろセーブしてなくて、「ごめんなさい」を連呼しながらEscを連打しても、ダメなときはダメです。

そうなる前に、問題のプロセスを強制的に終了させましょう。
というわけで、今回はBashを調べてみました。基本Linuxで仕事してますが、Bashやコマンドは避けてきたので、何か間違ってる点や、もっといい方法がありましたら教えてください。


2017/03/29

H16についてのメモ



New Network Editor

さて、賛否両論ありそうなこれ。見た目は可愛くなりましたね。
そして描画速度も速くなりました。Pythonでノードを何千と作ったり、AlembicのHierarchyを保持して展開するときなど、大きな差が出そうです。


あのノードの形、可愛くないから使いたくないとか、デフォルトを変えたいって人はいるでしょう。僕はノードを組む上での自分なりのルールがあるためノードの色が最初から付いているのは非常に不便でデフォルトを変更してます。

そこで、どうやってカスタマイズするかを紹介します。

2016/12/10

Wrangleを使おう 3 - Replace ForLoop

久しぶりのWrangle回です。

個人的にHoudiniにおいて、よく使う必需ノードは、For LoopとAttribute Promoteです。これらがないと仕事ができません。もちろんWrangleも絶対使います。

特にFor LoopはHoudiniを象徴するようなノードだと勝手に思ってます。ある処理を考え、それを他のものにも同様な処理を施す。まさにProceduralに作業する上で必要不可欠なものです。

しかし!ForLoopは処理に時間がかる時が大半です。なぜなら、すべてのノードがマルチスレッド処理されるわけではありませんし、1つ1つのピースやグループを同時にではなく、順番に処理するため遅くなってしまいます。